パーソナルカラーというと、そのタイプの色だけしか使えない、と思う人も多いと思いますが決してそんなことはありません。
似合う色は、特に顔映りへの影響が大きいので、トップスや顔のそばにはなるべく似合う色、そして顔から遠いほど似合う色にこだわる必要はないのです。
またトレンドカラーを意識したとき、トレンドカラー(流行色)は1色ではなく、パレットになって発表されるので、かならず自分の似合う色が含まれています。
「パーソナルカラー診断とは パーソナルカラーとトレンドカラー(流行色)の違いについて」で紹介した色を使って、2021年秋冬の流行色からパーソナルカラーの各タイプ別の色の選び方を説明したいと思います。
パーソナルカラー別にトレンドカラーの選び方を見ていきましょう!
各タイプ別の色について
パーソナルカラーでは、よく4つのグループを使いますが、その4タイプは四季の名前を使っています。そう、スプリング、サマー、オータム、ウインターです。
そしてこの四季については、「春の季節にスプリングタイプを着る」とかそういうものではなく、スプリングタイプであれば季節を問わず、スプリングタイプの色が似合うということになります。
ちなみに四季の名前を使って色を説明しているのは、似合う色をイメージしやすくわかりやすくしているためです。
例えば、色のグループをA、B、C、Dとか1,2,3,4とかにしてAの色が似合います、といわれても???色のイメージ…わからないですよね。
しかし、日本には四季があるため四季のイメージはなんとなくわかるので、例えば春のような明るい元気な色が似合います!といったほうが色のイメージが付きやすく色の想像がしやすくなります。そのため、パーソナルカラーでは4つのグループの色を伝えるときは、四季の名前を使って色を表しています。
それでは各タイプの色の特徴を見てみましょう
各タイプの色の特徴を理解すると、自分で色が探せるようになるのでとても便利ですよ!
スプリングタイプの色
スプリングタイプは、イエローベースで明るく、鮮やかな色が似合うのですが、具体的にはこのような色です。
そう、スプリングの色はまさに「春の暖かい日差しの中で、色とりどりのお花が咲き乱れている」イメージです。
こんなイメージです。
また、よくビタミンカラーという言葉がありますが、ビタミンCがたっぷり入っているようなイメージの色もまさにスプリングタイプの色になります。
こんな色です。
サマータイプの色
夏のイメージはギラギラした太陽のようなイメージかもしれませんが、パーソナルカラーのサマータイプはどちらかというと初夏や梅雨のころのイメージ。
具体的なサマータイプの色はブルーベースで明るく穏やかな色が似合うのですが、このような色です。
そう、穏やかな色というのは、あまり日差しが強い中で見ても白っぽくなってしまって本来の色がきれいに見えづらいのです。
だから、梅雨のようなあまり日差しがないモイスチャーな時期だからこそブルーベースの青や紫、ピンクのソフトで明るい色が映えるんですよね。
そう、、こんな色たちです。
また、雨の季節なので、水蒸気越しに見えるニュアンスカラーなどもサマータイプの色です。
オータムタイプの色
オータムタイプの色はイエローベースで暗く、穏やか色が似合うのですが、このような色です。
オータムタイプの色はまさにわかりやすく、秋の色づく紅葉のイメージや大地や木々の色のイメージです。そう、、このような色たちです。
また、よくスパイシーカラーという言葉がありますが、エスニックの料理にみられるような香辛料のような色もまさにオータムタイプの色になります。
このような色です。
またオータムタイプはイエローベースなので、青系が少ないのですが、オータムタイプが似合う青は少し緑みが入ったターコイズ系になります。
ウインタータイプの色
ウインタータイプの色の特徴はブルーベース・暗い・鮮やかな色が特徴です。また、白や灰色、黒といった無彩色は硬質な印象の色なので、ウィンタータイプの色のグループになります。
※上の見本の色の中で●の色は典型的なウィンターの色ではないのですが、ウィンターは、はっきりとした色ばかりなので配色カラーとして捉えてもらうとよいです。
ウィンタータイプのイメージシーンですが、冬って、空気が澄んでいて鮮やかな色がよく映えるんですよね!(なので、冬のライトアップはきれいなんですよね)
そして、ウインタータイプの色はブルーベースで暗いので硬質な感じでその上キラキラしているので宝石のイメージなんです。
よく、ウィンタータイプの説明では真冬の夜空に宝石をちりばめたようなイメージと言ったりしています。
お花でも真っ赤なバラとかパープルのグラジオラスなど、とてもドラマティックです
また、季節的にクリスマスのイメージなのでクリスマスツリーに真っ赤な飾りのようにコントラストのある配色もウィンターのイメージです。
2021年の流行色について
2021年秋冬のトレンドカラーとしてパントーンが出した色を4つのタイプに分けてみたいと思います。
パントーン社は2021年の年間トレンドカラーには「アルティメットグレイ:自然界にも存在するような永続的なグレー」と「イルミネイティング:明るい・鮮やかなイエロー」としています。
※実際にRGB値で文字色を再現しております。
この2色を中心、秋冬の色としては以下の12色を上げています。
★ミノコスブルー:エーゲ海を想起させるさわやかで濃い青色
★レプラコーン:アイルランドの妖精「レプラコーン」から着想
★フクシア フェドラ:フクシアの花のようなヴィヴィッドピンク
★ペール・ロゼッタ:淡いペールトーンの優しいピンク
★アドービ:陶磁に近いテラコッタカラー
★ファイヤー・ウァール:火の渦を表現したダイナミックな赤
★ロードナイト:青みの強い、深く濃い紫
★スプリング・レイク:春の湖をイメージしたくすみブルー
★ルート・ピア:自然に近い色みの濃いブラウン、健康への意識
★ココナッツ・クリーム:白とクリームを混ぜたようなカラー
★ソイビーン:大豆色。ブロンドベージュカラー
★オリーブ・ランチ:深みのある抹茶のようなカラー
流行色を使ったベーシックカラーとのコーディネートカラーの選び方
スプリングタイプ:イエローベース、明るく、鮮やかな色が似合うタイプ
ベーシックカラー (スーツやコートなどの定番色として着こなしやすい色):ファイヤーウァール
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ベーシックカラーにプラスしてコーディネートカラー (インナーとして、またスカーフやストールに使いやすい色):ソイビーン、イルミネイティング
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今年は、特に黄色や緑が流行しているので、イエローベースは選びやすいと思います。スプリングタイプは鮮やかな色が似合うので、スプリングの典型的な色を組み合わせるとより自分らしくトレンドカラーを着こなせます。
スプリングタイプの典型的な色
また、イエローベースは青の選び方が難しいですが、新橋色などのターコイズのような色が似合います。
サマータイプ:ブルーベース、明るく、穏やかな色が似合うタイプ
ベーシックカラー (スーツやコートなどの定番色として着こなしやすい色):ココナッツクリームやルート・ビア
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ベーシックカラーにプラスしてコーディネートカラー インナーやスカーフやストールに使いやすい色:ペールロゼッタやスプリングレイク
★
今年は、特に黄色や緑が流行していますがブルーベースのタイプは黄ばんで顔色が悪くみえるので、ブルーベースの黄色や緑を選ぶようにしましょう。サマータイプは穏やかな色が似合うので、今年春夏から流行っている「くすみカラー」を取り入れるとよいでしょう。
サマータイプに似合う黄色系と緑系
くすみピンクはとても肌色をきれいにみせてくれます。
オータムタイプ:イエローーベース、暗く、穏やかな色が似合うタイプ
ベーシックカラー(スーツやコートなどの定番色として着こなしやすい色):アドービ、オリーブランチ
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ベーシックカラーにプラスしてコーディネートカラー インナーやスカーフやストールに使いやすい色:レプラコーン
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今年は、特に黄色や緑が流行しているので、イエローベースは選択肢が多いです。オータムタイプは暗く穏やかな色が似合うので、オータムタイプの典型的な色を組み合わせるとより自分らしくトレンドカラーを着こなせます。
オータムタイプの典型的な色
また、イエローベースは青の選び方が難しいですが、緑みを感じる青が似合います。
ウィンタータイプ:ブルーベース、暗く、鮮やかな色が似合うタイプ
ベーシックカラー (スーツやコートなどの定番色として着こなしやすい色):アルティメットグレイやロードナイト
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ベーシックカラーにプラスしてコーディネートカラー インナーやスカーフやストールに使いやすい色:フクシア フェドラやミノコスブルー
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今年は、特に黄色や緑が流行していますがブルーベースのタイプは黄ばんで顔色が悪くみえるので、ブルーベースの黄色や緑を選ぶようにしましょう。ウインタータイプは鮮やかな色が似合うので、メリハリのあるカラーコーディネートが似合います。
また、紫や深紅は似合うので、ウインタータイプであればとてもおすすめです。
また、黒や白、色みを感じないグレイはウインタータイプの色になるので、ベースカラーとしても使いやすいと思います。
※★はパントーン社のトレンドカラーの色です
まとめ
いかがでしたでしょうか?パーソナルカラーというと難しいと思うかもしれませんが、そのタイプの色の特徴を理解できると、色選びが簡単にできるようになります。また流行色だけではなく、お店で展示されているファッションカラーの色もタイプ別で色分けができるようになると、コーディネートは自由自在になります。ぜひパーソナルカラーとトレンドカラー両方楽しめるようになるとファッションのコーディネートの幅も広がるので、試してみてくださいね。
それほど流行に興味がない人でも、小物などをトレンドカラーにするだけで、いつもと違っておしゃれな人に見えます。その上自分の似合う色でトレンドカラーが選べればおしゃれの達人!ぜひトライしてみてください。