自分の似合う色をきちんと知るには、パーソナルカラーリストにドレープと呼ばれる布で顔色の変化を見ていくことが一般的です。
ただ、その診断のベースになっているものは、カラーリストの個人的なセンスや趣味によるもの?と思っている人も多いかもしれませんが、実は、その決め手となる原因は自分自身の色素!
パーソナルカラーリストは、色の布を使ったドレーピングをする前にある程度、お客様の色素を見て似合う色の傾向を想定していきます。
そのため、お客様の色素をドレーピング前に読み取り、予想を立てるがとても大切になります。
カラーリストはお客様の色素から似合う色の傾向を想定することから始まります!
ということで、ここでは色素とその区別の仕方についての説明をしていきます。
1.色素とは自分の肌・髪・眼の色や質感のこと
まずそもそも色素とは何かという説明をしましょう。
色素とは、自分自身の肌や髪、目の色や質感のことを指します。そして、そして肌・髪・眼のそれぞれにおいて似合う色の三属性との要素との関連性があります!
つまり色素と似合う色との関係性を理解して、お客様の色素はどの色の三属性の要素の特徴が一番強いかを見ていきます。
2.肌の特徴
肌においての色相の見どころは
オークル系=イエローベース
ピンクベージュ系=ブルーベースになりますが
ただし中庸タイプ(どちらともはっきり言いきれない人)も多くいるので、黄み過ぎる色でも青みが強すぎる色どちらもしっくりこない!という人は、イエベ・ブルべがポイントではない可能性が高いので注意しましょう。
また明度のポイントのタイプは肌が厚いか薄いかどうかがポイント!
これは肌が赤くなりやすいかどうかということで、肌が赤くなるタイプは肌が薄いということになり明るい色が似合う傾向にあります。
人からじっと見られたり、緊張したりすると、見る見るうちに顔がまっ赤くなる人がいますよね…。そういう人はまさに肌が薄いタイプです。
また肌が赤くならない、肌が厚くしっかりしている人は暗い色が似合う傾向にあります。
肌の色が赤くなることがなく、特に肌色が変化しない、というタイプは肌が厚くしっかりしているタイプになります!
また、肌につやがある人は鮮やかな色が似合い、肌がマットな人は穏やかな色が似合う傾向にあります。
肌につやがある、というイメージは、まさに肌がゆで卵のようにつやっとしたお肌です。そして、マットタイプはピーチスキンのようなイメージをするとわかりやすいと思います。
3.髪の特徴
髪においての色相の見どころは
茶色系=イエローベース
黒に近いグレーや黒=ブルーベースになります。
また明度のポイントは髪のボリュームがポイント!髪の毛が硬く量が多いタイプは暗い色が似合います。
髪の毛が柔らかく量が少なめのタイプは明るい色が似合う傾向にあります。
また、髪の質感がソフトな人は穏やかな優しい色が似合い、
髪につやがある人ははっきりとした鮮やかな色が似合う傾向にあります。
4.目の特徴
目については特に明度と彩度がポイントになります。
眼をよく見ると、虹彩といって日本人は黒目(本当は茶色い人が多い)であったり、外国の人は緑や青色をしている部分を見ます。
虹彩が明るい人は明るい色が似合う傾向に、
また虹彩が暗い人は暗い色が似合う傾向にあります。
また、虹彩の輪郭が彩度のポイントになります。
虹彩の輪郭がはっきりとしている人は、鮮やかな色が似合い
虹彩の輪郭がソフトで白目に溶け込んでいるように見える人は穏やかな色が似合います。
4シーズン別の色素のまとめ
これらの要素をまとめると、4シーズンの典型的な色素の傾向がわかります。
スプリングタイプ イエローベース・明るく・鮮やかな色が似合うタイプ
- 肌の特徴…オークル系でつやがあり透明感のある肌をしています。
- 日焼けの特徴…最初は赤くなるが小麦色に定着します。
- 髪の特徴…つやのあるブラウン系の髪色です。柔らかくて細い髪質です。
- 眼の特徴…虹彩が明るくブラウン系の瞳です。(瞳孔がよく見えます)白目と黒目のフチがはっきりしているので目力のあるキラキラとした印象の目です。
- 全体のイメージ…キュートで明るく若々しい印象。
元気で若々しいイメージのタイプです!
サマータイプ ブルーベース・明るく・穏やかな色が似合うタイプ
- 肌の特徴…ピンクみのベージュ系でソフト(マット)な肌質・繊細で薄い肌をしています。
- 日焼けの特徴…赤くなり、すぐに冷めて小麦色に定着しないことが多い。(日焼けをするサマータイプもいますが、日焼けしづらい肌質は典型的なサマータイプの肌質です)
- 髪の特徴…ソフトなアッシュグレー系の髪色です。柔らかくて細い髪質です。(猫っ毛タイプが多いです)
- 眼の特徴…虹彩が明るくブラウン系もしくはグレー系の瞳です。(瞳孔がよく見えます)白目と黒目のフチはソフトで優しい印象の目です。
- 全体の印象…エレガントでソフト。上品で優しい印象。
ソフトで上品・エレガントなイメージですね!
オータムタイプ イエローベース・暗く・穏やかな色が似合うタイプ
- 肌の特徴…黄みの強いオークル系でソフト(マット)な肌質・しっかりとした厚い感じの質感。
- 日焼けの特徴…赤くならずそのまま小麦色に定着。
- 髪の特徴…ソフトでマットなブラウン系の髪色です。太くて量も多くしっかりした髪質。
- 眼の特徴…虹彩が暗くブラウン系。(瞳孔が見えづらいです)白目と黒目のフチはソフトで優しい印象の目です。
- 全体の印象…シックで落ち着いたイメージ。ナチュラルで大人っぽい印象。
大人っぽい落ち着いた存在感のあるイメージです!
ウィンタータイプ ブルーベース・暗く・鮮やかな色が似合うタイプ
- 肌の特徴…肌の色は白い場合も暗い色の場合もありますが、赤みがあまりなく・しっかりとしたハリのある質感
- 日焼けの特徴…やや赤くなることもありますがすぐに小麦色に定着。
- 髪の特徴…真っ黒な髪色・太くて硬く量も多いしっかりした髪質。
- 眼の特徴…虹彩が暗く黒目勝ちな印象。白目と黒目のフチははっきりしているので、目力のある印象です。
- 全体の印象…クールでシャープ。モダンで個性的な印象。
クールでシャープ。目力があるタイプです!
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?これらの要素を見ていくのが色素の確認になります。
ただし実際には、各タイプの典型的な色素というのはもちろんあるのですが、
人間は、お人形さんのように「全身がスプリングの色素」というふうに、色素がわかりやすい人!という人はあまりいないのが現状です。
逆に、これらの色素の要素を細かく見ていくと自分がどの要素が多いかがわかると思うので、その色素傾向の多いものが似合う色の要素(イエローベースorブルーベース、明るいor暗い、鮮やかor穏やか)とつながる可能性が高いと見ます。
例えば、肌・髪・眼の要素がそれぞれ明るい要素が多いと明るい色が似合う傾向が強いということです。
典型的な色素をしている人であれば、4シーズンのタイプで考えるとわかりやすいですが、色の三属性で理解したほうがわかりやすい、という人が多いのが現実です。例えば、スプリングタイプかサマータイプかわからないけど、とにかく色素が明るいから、明るい色が似合うということは、確実!という人は実は本当に多いんですよ!
このように色素で特徴的な要素は似合う色とリンクしやすいのですが、そうでない要素は色素だけでは分かりづらいので、それこそドレーピングで検証する必要があるということになります。
あなたも自分の色素はどの要素が多いか確認してみると新しい発見がありますよ!
自分の色素で多い要素が似合う色の要素と関連するので、それがわかるだけでも色選びの参考になると思いますよ!
そして、パーソナルカラー(似合う色)がわかると素肌でも美しい印象を与えることが出来るので、お化粧してイメージを作るのもよいですが、素肌でより美しさを表現できるとより自然でいて洗練されたイメージになりますね。
価格:10,890円 |