「色の勉強や資格って、とても興味はあるけど、勉強するとどんなメリットがあるの?(どんなことが出来るようになるの?)」

そう思う人は、多いと思います。実際、私も色彩の講座の説明をするとき、多くの人からそのような質問を受けました。

例えば、秘書検定とか、英語検定とかだと、その検定に合格すると、何ができるようになるかは何となくわかると思います。

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色彩検定って言われても具体的に何ができるようになるかがわかりづらいんですよね…

色で困ることってどんな時?

そもそもどんな時に皆さんは色を意識したり、またどんな時に色で困ったりしますか

私たちは、目を開ければいつでもフルカラーで様々な色を見ています

色々なお花の色がきれいですね♪

そう、、いつもはモノクロで、特別な時だけフルカラー、ということではないですよね。

つまり色というのはとても身近で当たり前のような存在なのです。

*先天的に色が見えづらい方、また後天的に事故や老化などにより色が見えづらい方もいらっしゃるので、誰もがみんな、同じように色を見ているわけではないことも色を勉強するとわかります。

そして、私たちは男性も女性毎日何かしらのカラーコーディネートをしています。それは今日のファッションのコーディネートだったり、またはメイクの色選び、またもしかしたら、SNSで写真を上げるとき、紹介したい商品、紹介したい料理、映えるように写真を撮りたい、、どんなお皿で、どんな背景だと映えるかな…とか。

SNSの普及によって、以前より色を意識する人が多くなったのではないでしょうか。少しでもきれいに、素敵におしゃれにまた食べ物なら美味しそうに写真をとりたい、という人はきっと多いですよね!

そんな、見た目のキレイさや、自分のイメージしたいことを伝えたい、といったとき、「言葉を使わず」に、自分が伝えたいことを相手に伝えることが出来るのが色なんです。

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例えば、初めて会う人の印象って3秒~10秒ぐらいに決まるのですが、そんなに短い時間自分の性格を説明なんてしないですよね…。それでもなんとなく苦手とか、話しかけやすい、、などの印象はその短い時間で決まるのです。そして実はその印象はその時の洋服の色や、女性ならメイクの色で決まってしまうことが多いんですよね!

1.色を勉強するメリット みんなに自分の伝えたいイメージ表現ができる

例えば、ファッションで、「今日はかっこいいイメージがいいな…。」もしくは「かわいい感じにしたいな…。」といった「なりたいイメージ」があると思いますが、そうしたイメージ…どうしたらできるか…、皆さん悩みませんか?

そう、そういうイメージって基本的には色が表現してくれるんです!。かっこいいイメージの配色、かわいいイメージの配色、など、見ている人に言葉で伝えなくても、「あ、この人かっこいい」「あ、この人かわいい」って、着ている配色でイメージが伝わるんです。

クールでかっこいいですね♪
かわいらしいイメージです♪

でも自分の感覚だけだと、思った通りに人に伝わらないことってありますよね…。

また、自分が得意なイメージのカラーコーディネートはできるけど、試したことがない配色は自信がない、なんてことありますよね。

例えばイメージチェンジをしたくなって、いつもとは違ってシックなイメージにしたいとき…。どんな色を組み合わせたらシックなイメージになるの?など、やっぱり慣れていないイメージはうまく表現できているか、、自信が持てなかったりしますよね。

色の組み合わせは、イメージ表現そのものなんです。だから、色を勉強すると、その色をみると人はどんなイメージになるか、また、自分のイメージしたいように色を組み合わせるにはどうすればよいか、などを勉強できるから、イメージ通りの配色ができるようになります。

例えば、秋のイメージとか冬のイメージなど、色で表現できると楽しいですよね ♪

 

色と言葉は相互変換することができるんです。 言葉を色(配色)で表現できる。逆に色(配色)をみて言葉に変換する、そんな相互変換できる組み合わせが、たくさん増えれば増えるほど、自分が組み合わせた色で、相手に自分のイメージを正しく伝えることが出来て、色の達人になっていきます。

ちょっとくすんだ明るい色がヨーロピアンな感じのイメージにぴったりです♪

 

2.色を勉強するメリット 様々な分野で応用できる

私たちはフルカラーの世界にいるので、どのようなものに対しても色の知識があればカラーコーディネートすることが出来ますそしてそれは、生活の中で、また仕事の分野でも応用することが出来ます。

1.インテリアカラー

皆さんが生活しているお部屋の色はどのような色ですか?色を勉強すると、自分の部屋を、自分がしたいインテリアのイメージにすることができます!

本当なら、部屋を使う最初の段階で、すべてをトータルコーディネートできれば良いのですが、実際は様々なものを後から買い足すということが多いですよね!

そうすると、お店では「かわいい」とか「素敵」と思ったものが、実際の自分の部屋に置いたら、思ったより合わなかった、ということもありますよね。そうならないようにするには、買ったものが、インテリアの色やトーンにあっているかどうか!ということがポイントになるんです!

自分の部屋の色に、買うものの色を合わせることで、後から買い足しても、そのものが浮いたりしないで済むということになります。

また、最近はおうち時間が増えたので、インテリアの色を変えることで簡単にリフレッシュできますよね。

インテリアの色をトータルコーディネートすると、空間に統一感がでてスッキリして見えたり、また高級感もでるので、カーテンやクッションを変えるだけで見違えるように変わり、気分も上がりますよね

オーソドックスなイメージで、部屋の色とベッドカバーの色があっているので統一感がありスッキリ見えます。

 

ナチュラルなイメージのインテリアなので、カーテンなどもベージュなどナチュラルな色でそろえると統一感がでてくつろげる部屋になりますね♪

 

2.ホームページやSNSのカラーコーディネート

ホームページの色って悩みませんか?背景の色に対してどのような文字の色にするか…。実は、落とし穴があるんです

背景の色と文字の色が同じような明るさだと、文字が見えづらくなるんです。配色としてはとてもきれいでも、読めなかったら、伝えたい情報が伝えられないですね…。これは配色のセンスではなく、見やすいか見えずらいかは文字と背景の色の関係が大きく影響しています。

向かって左の赤と緑の配色はギラギラして読みずらいですが、右の黄色と紫の色は黄色の文字が読みやすいですね♪

 

このようなことも色の勉強ではするので、どんなに良いことを書いていても読みづらいとみてもらえなくなるので、集客力にも差がでますよね!

3.色彩心理

例えば赤をみても、赤と思うだけではなく、派手だなとか、元気がでる、といった様々な印象を私たちは無意識に感じます。そうした色が人に与える影響を色彩心理といいます多くの人が共通する心理があります

例えば赤を見たら暖かく思いそういう色を暖色といい、青を見たら冷たい感じがしますが、そういう色を寒色といいます。こうした、人に共通した印象を与える色を知ることで、同じイメージを持たせたい場合、その効果を狙って色を使うことが出来るようになります。特に商品企画などではよく使われています。

身体を温めたい薬のパッケージは暖色が使われますね♪
熱を早く下げたい、痛みを早くとりたいときは寒色系を使うことで即効性の効果を印象づけます♪

また、色それぞれの固有のイメージがあるので、その色のイメージを使って例えばその色の商品を相手にあげることで、自分が伝えたいメッセージを色を通して相手に伝えることもできますね。

4.ファッション

色が好きな人はファッションも大好きだと思います。色の勉強をすることで、やはりファッションのコーディネートの幅が広がります

いつも自分が好きで決まった色しか着ていない人の場合、多くが、ほかの色が似合うか自信がもてないどのようにコーディネートしたらわからない、という悩みだったりしますよね。色を勉強することで、様々な色の組み合わせを勉強できるので、試したことがないカラーコーディネートにトライをしてみるとか、イメージチェンジも自信をもってすることが出来ます。

また流行色って皆さんご存知でしょうか?ファッション業界は流行の色を先取りして実際のシーズンより2年前に決めているのですが、そうしたファッションカラーのトレンドの仕組みを勉強することもできるので、おしゃれな人や流行に敏感な人はぜひ知っておいていただきたい内容です。

このように様々な分野に色は応用できますが、重要なことは、その分野に合わせたカラーコーディネートをする、ということ!

ファッションでは良い色がそのままインテリアの色としてつかえるか、、というと、そうではないのです。なので、その分野ごとの色の応用の仕方も勉強することで目的に応じた色使いをすることが出来ます。

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ショッキングピンクが好きな人でも、ファッションなら着れてもインテリア(特に床や壁・天井の色)では難しいこともありますね!

 3.色を勉強するメリット なぜその色が良いのかをきちんと説明できる

仕事などの場合、カラーリングはとても重要です。それは商品の売り上げに直接結びつくのが色だからです。

最近では、伊右衛門がパッケージの色を綺麗なにしたことで売り上げが飛躍的に伸びた、という話があります。このようにパッケージを変えたことで売り上げを変えられるのも色の力なんです。

ただ、商品のカラーリングは思いつきでするものではもちろんなく、きちんと計画をして考えていきます。

商品のカラーリングでは、商品の目標や、ターゲットパッケージから何を消費者に伝えたいのか、といった様々な角度から色を決めていきます。そして、最後に社内でプレゼンをするとき、きちんとその色に決めた経緯を話さないといけないのですが、そこできちんと理由が話せないと例えば、社長の一声でやり直し、ということも結構あるんです。

そのため、なぜその色が良いのか、という理由が説明できることがとても大切なのですが、そうした色彩計画にまつわる様々な手法を、色の勉強ではすることになるので、きちんとその色にする根拠や理由を説明できることがとても大きなことになります。

いかがでしたでしょうか?

さまざまなカラーコーディネートをするとき、自分のセンスや感覚だけでは、いつも同じパターンのコーディネートばかりになってしまったり、その目的にあったカラーコーディネートでなかったりする場合もあります。

カラーコーディネートをするときは、必ず、用途に応じた目的や、意味、また商品などでは条件などもあり、そうしたことをクリアにするためには、色の知識がとても大切になってきます。

勉強というと暗記して終わり、ということになりがちですが、色の知識は、生活や仕事の中で活かせてこそ意味があります。ぜひあなたも色の勉強をしてみてください。

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色の勉強をすると、自分のカラーセンスに自信がもてるようになるので、色々な色のチャレンジでき、とても楽しくなりますよ