7月14日はひまわりの日だそうです。
そんな7月のお花、ひまわりについてまとめてみました。
ひまわりの日の由来
記念日のきっかけは、1977年7月14日。この日、日本初の静止気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられた日。
ひまわりの日は、お花のひまわりからではなく、ひまわり1号という愛称の静止気象衛星が打ち上げられたことが由来でした。
この、ひまわり1号の打ち上げが成功したことで、日本は地球の外側からの観測が可能になりました。
雲の様子や、台風の観測などなど…気象観測や防災のために必要な情報を得ることができるようになりました。
7月のお花 ひまわり
7月をイメージする花でもあるひまわり。
ヒマワリは英語では「Sunflower(サンフラワー)」、仏語では「Soleil(ソレイユ)」と呼ばれ、やはり太陽にまつわる名前です。
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ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸でネイティブ・アメリカンの食べものでした。
また古代インカ帝国では太陽神のシンボルとして崇められてきました。
日本でのひまわり
日本に伝わってきたのは17世紀頃です。
眩しい日差しを追いかけるように太陽の方角を向いて咲くことはよく知られていますね。
ですが、日に向かって回るから「日回り」という名前がついたということご存知でしたか?
また、別名には「日輪草(ニチリンソウ)」「日車(ヒグルマ)」「向日葵(ヒュウガアオイ)」などがあります。
アポロンに恋したクリュティエ
ギリシャ神話にひまわりの話があります。
ギリシャ神話の中に登場する大洋の神オケアノスの娘、水の精クリュティエが主人公です。
ある日クリュティエは、太陽神アポロンに恋をしていまいました。
しかし、アポロンは女神カイアラピに恋をしていました。
そのためクリュティエの恋は片思い。アポロンへの想いは、叶わぬ恋だったのです。
クリュティエはそのことを悲しみ、毎日アポロンが空の道を黄金の馬車で東から西へ駆けていく様子を涙しながら見上げ過ごしていました。
アポロンのことが好きだけれど、その気持ちは相手に届かない…という切ない気持ちを抱えながら、クリュティエは9日間同じ場所で立ち続け、ずっと地上から天空を見上げ、アポロンの姿を追っていました。
すると、ずっと動くことのなかったクリュティエの足は地面に根を付けて、ひまわりへと姿を変えてしまいました。
このクリュティエのアポロンに対する強い想いが、ひまわりの「あなただけを見つめる」という花言葉の由来なのだそうです。
また、ひまわりが東から西に移動する太陽を追うのは、クリュティエが見続けたアポロンの乗った空を進む馬車と同じだとも言われています。
*なんとも切ない話ですね…
日本に恋したゴッホ
ひまわりを描いた画家といえばゴッホですね
ゴッホがいたパリでは、ジャポニズムが流行し様々な作家が影響を受けています。
ゴッホも日本美術に強く惹かれるようになります。
ゴッホの日本に対する想いはゴッホが住む場所選びまで影響を与えることになります。
ゴッホは南フランスを日本に似たところと想像しマルセイユ近くの町アルルに移ります。
そこで芸術家のコロニーを夢見たゴッホは印象派の画家のゴーギャンを呼ぶことになります。
またヨーロッパでは、「黄色は日本では友情を象徴する色」と思われていたため、ゴーギャンを迎えるにあたって、ひまわりを描いたといわれます。
ゴッホが描いた傑作「ひまわり」は黄色賛歌の典型で、黄色を中心に、調和させる色でまとめています。
また黄色以外の色を使うときは対照的な青紫を使い
黄色を強調させる色の組み立てをしています。
画家の名前がついたひまわり
ひまわりもいろいろな品種がありますが画家の名前が付いたひまわりがあるのを御存知ですか??
ゴッホのひまわり/ゴーギャンのひまわり/モネのひまわりと有名な画家の名を冠した3つの品種があります。
①ゴッホのひまわり
ゴッホはヒマワリの絵『花瓶のひまわり(14本)』をモチーフにしています。
品種「ゴッホのひまわり」はまるでその絵画そのもの。
絵具を重ねて塗るゴッホのスタイルのように黄色が厚く重なっている印象のお花です。
②ゴーギャンのひまわり
ゴッホとの関りが深いことでも知られる画家・ゴーギャンの名前を冠した品種です。
ゴーギャンはそんなヒマワリを描くゴッホをモチーフに『ひまわりを描くゴッホ』という作品を描いています。
「ゴーギャンのひまわり」は不思議な雰囲気をまとっていて、菊花のように細い花びらが、あちこちにぴょんぴょんと向いています。
③モネのひまわり
モネの名前を冠した品種です。
睡蓮の絵のイメージが非常に強いモネですが、実はひまわりの絵も描いており、
この絵はモネが描いた数少ない静物画のうちの1枚。
『ひまわり』は、天候不良が続き、モネが戸外で制作できなかった時に描いた作品だと言われています。
八重咲き品種で、明るいレモンイエローの花びらと、緑色をした中心部とのコントラストが独特の透明感を生み出しています。
画家の作品とあわせて、それぞれの品種を眺めるのも面白いですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ひまわり、というと太陽や元気なお花のイメージですが、太陽を追いかけている姿からちょっとせつない、一途さを感じさせるお花でも
ありました。