こんにちは、カラーコーディネーターの涼子です
洋服などで色選びに困っていて、色を勉強することはとても興味あるけど、はじめて色の勉強をする人は「色の勉強って何すればよいかわからない〜!」という人も多いと思います。
そういう人に向けてここではアドバイスしますね。
まずは、色の検定試験を受けてみる、ということが最初の一歩としてわかりやすいと思います。
色の検定では必ず公式テキストがあるので、そのテキストを使って色を勉強すると、
色の基本的な内容を理解することができ、その知識は
様々なジャンルに応用することが出来ます。
しかし、色の検定はたくさんあるので、「どの検定を受ければよいかがわからない!」と思っている人も多いのでは?
そういう人におすすめなのは「公益社団法人 色彩検定協会」が行っている色彩検定です(よくAFTといわれています!)。
ここでは公益社団法人が開催している「色彩検定」についてまとめていきます。
1.公益社団法人 色彩検定協会とは。
この検定は、色の検定として一番有名でポピュラーなもの。
1990年の第1回開催より累計150万人以上が受験した文部科学省後援の公的資格になります。
つまり、履歴書の資格一覧などに書くことで、自分には色の知識がある、ということをきちんとアピールすることができる資格です。
2.受験について。
受験級は、初級は3級からで、2級、1級と進んでいきます。
試験日については、年2回(6月と11月)開催されますがただし、1級については11月の1次試験と12月の2次試験の年1回になります。
2022年の夏期検定は6月26日、冬期検定は11月23日のどちらも日曜日になります!
試験の形式は下記の通り。
3級はマークシートのみ(70分)、
2級はマークシートと一部記述(80分)
1級は 1次試験はマークシートと一部記述(90分)、1次試験に合格すると2次試験への案内の通知が来ますが
1級2次試験は記述及び実践(配られた配色カードの切り貼り)(90分)。
2022年の冬期検定の2次試験は12月18日です。
よくある質問Q1:2級から受験することは可能ですか?
答え:はい、もちろん可能です。ただし2級からの受験でも3級も内容は理解できていることが前提です。
きちんと3級の勉強をして内容を理解したうえで2級、1級とトライすることをお勧めします。
2級は3級の知識を、より深堀する形で理解を深めることになるので、3級がわかっていないと、2級の内容が理解できない、ということになります。
受験自体は2級だけを受験する、というのはもちろんありですが、その場合でも3級の内容はしっかり理解しておく必要がありますね。
色を仕事や生活などの様々な場面で使いこなしたい!と思っている人であれば、3級は色の知識としての基本の内容になるので、しっかり身に着けておくと様々な場面で使いこなすことができるので、しっかり勉強しておくとよいですね。
3.試験勉強に必要なテキスト
色彩検定の3級の勉強って何を準備すればよいの?と思いますよね!まずは受験をするならば、主催しているところの公式テキストは必須です。
よく公式テキストを準備せず他社の問題集だけを買っている人を見かけますが、試験には公式テキストに載っている写真やイラスト、グラフなどの資料がそのまま試験問題に使われることも多いので、受験を考えるならば公式テキストの準備は必須です!
また、このテキストは2020年に改訂されたものですが古いテキストを持っている方から「新しいテキストを買ったほうが良いですか?」という相談もよくあります。
結論としては、確実に合格したいなら新しいテキストで勉強したほうが良いです。
というのは、新テキストでは、旧テキストの内容や定義が異なっているところもあり、当然試験では新しいテキストの内容で出題されます。
特に昨年の冬期と、今年の夏期は移行期間ということもあり、新テキストしか乗っていない問題は出題されませんが、この冬期からは完全に新しいテキストで出題されることになると思いますので、古いテキストには乗っていない問題が出題される可能性が高いため、1点、2点を争う段になる場合は、1点でも確実にしたほうが良いということになります。
よくある質問Q2:今年1級を受験するのですが、手元にある3,2級は古いテキストですが、新しいテキストを買ったほうがよいですか?
答え:1受験であっても,3,2級テキストは必要です。
なぜなら、1級2次試験対策として必須だからです。
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4.1級受験でも3,2級テキストが必要なわけ
3,2級の受験ではないのになぜ?と思われると思いますが、1級の2次試験は主に配色が出題されます。
そして、1級テキストで新しい配色は学びません!つまり、主に3,2級の復習内容が2次試験なのです。
また、3,2級ではマークシートなので4択から答えを選べば良いのですが、1級の2次試験は、配布されたカードから
自分で該当する色を探し選んで切って貼るのです!つまり、配色条件をすべて正しく覚えていないとできないことなのです!
1級2次の試験については、条件が一つということではなく、複数の条件が組み合わさって出題されます。そのため、全部の配色条件をクリアしなければ解けない問題になっているので、1つでも間違えると回答にならない…ということになるのです。
1級2次試験が残念だった人って、確実に不合格になると自分でわかっている人と絶対的に合格だと自信を持っている人といるのですが、絶対合格と思っている人は、3,2級の基本的な配色条件などの内容を覚え間違いしていたりしているので、間違いに気づけないんです…。
5.色彩検定の過去問も必須です。
できれば、過去問題も準備して、どのような試験問題なのかを確認すると良いです。
そうすると、どのような問題が出題されるかがわかり勉強内容の優先順位がわかったり、覚えるべき重要なポイントがわかります。
可能であれば、2~3年分の過去問が準備できるとよりGOOD出題パターンや毎回出題されている項目などを傾向として理解できより勉強しやすくなります。
過去問題は、その年の夏期問題と冬期問題とがあるので、3,2級であれば2回分の確認ができますが、1級は年1回しかないので、できれば3年度分があると良いです。過去問題は、3,2級と1級と分けて購入できるので、必要なものを選ぶことが出来て便利ですよ。
そのうえで、他社の問題集等で実力をつけるとよいと思います。
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色彩検定過去問題集1級 文部科学省後援 2020年度 / 色彩検定協会 【本】 価格:1,100円 |
6.色の勉強に必須な配色カード
また、色を覚えるために配色練習をするための配色カードも一緒に準備するとよいでしょう
色の勉強では色の組み合わせ方、つまり「配色技法」を勉強しますが、ただテキストの図版を見ているだけでは自分の身にはなりません。
なので、配色カードは日本色研事業株式会社が発行している配色カードを購入すると試験対策になります。
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色の組み合わせ方にはルールがあり、そのルールにそって練習することで、目的や効果に合わせた色の組み合わせ方がわかるようになります。
色の知識は、仕事や日常で使いこなせてこそ価値があるものですが、テキストの暗記だけでは使いこなせません。色感(しきかん)をつけて勉強したものを応用できるようにすることが大切です。
いってしまえば、ピアノを演奏したいと思っている人が楽譜だけ読めても意味はないですよね。楽譜を読めて、実際にピアノを弾きこなせなければピアノを演奏できる、とは言えないのと同じように
色を扱えるようになるためには実際の色をみて、その色がどのような特徴の色なのかまた色を組み合わせたとき、どのような効果があるものかがわからないと色は使いこなせません。
ですから、色の試験を受けるのであれば
公式テキストと過去問題集を用意して、内容をしっかり理解し、また配色カードで配色の練習をして自分で色を選べるようにすることで、基本の色の知識が身につき、様々な場面でその知識を活用することができますね♪
色の知識は様々な分野に応用できるので知っていると得なことがいっぱいです!
色彩検定については、公式ホームページがあるのでそちらでも確認しておくとよいですね。