色の勉強って何をするの?というのが、
一番最初に受講生から多く聞かれる質問です。
確かに!
色の勉強って何をするかわかりづらいですよね。
色の勉強といってイメージしやすいのは「色の組み合わせ方を勉強する」
というのはイメージもつきやすいと思いますが、でも、色の勉強はそれだけではありません。
ここでは、配色以外で重要な色の勉強内容の1つを見ていきます。
配色以外の重要なポイントを理解しましょう!
1.色を見るために必要な3つの要素を理解する!
まずはそもそも、私たちはどうやって色を認識するのでしょうか?
色は光と
対象物の物体、
そして、見ている人間の目
が必要です。
この3つのうち、どれか1つがなくても色の認識は成り立ちません。
例えば、光がなければ、色はわからないですね!
また対象物のものがなければ、「○○の色」という認識ができません。そして当然光、物体があっても、私たちは目を閉じていたら色は分からないわけです。
なので、色を理解するためには、この光と物体、眼の3要素がとても大切になります。
そのため、色の勉強としては、光・物体・眼について学ぶことが重要になります!
2.光・物体・眼の状況が変わると同じ色でも違って見える!
なぜ、この3つが大切なのか?というと、この3つの要素の状況が変化することで簡単に色の見え方が変わるからです。
例えば、光も蛍光灯、白熱灯で色の見え方が変わります。
また物体も、面積によって同じ色でも違って見えます。
また、素材感も大切!
同じ青でもシルクの青と綿の青では風合いが違いますね。
またどのような背景で色を見るかでも色の見え方は変わります。
例えば、同じサーモンのお料理でも、白のお皿と黒のお皿で見え方は変わり、印象も違いますね!
さらに、同じ人間でも子供と老人では同じ対象物を見ていても同じようには見えていません。
人間の体も消耗品なので、使えば残念ながら痛んでしまうわけですね。
人間の眼も高齢になると白内障などの病気になりやすくなり、色があまり鮮やかに感じずらくなる傾向があります。
シニアの方ですごく派手な色が好きな人がいますが、実は目の老化によって、本人としてはそれほど派手にみえていない、という可能性があることもカラーコーディネーターは理解しておく必要があるのです!
3.色の勉強の1つには、光、物体の特性、眼について学ぶこと
このように光、物体、眼のそれぞれの状況で色の見え方が簡単に変わる!ということが色を扱う上ではとても大切になります。
つまり、光や周囲の状況、誰が見るかを理解していないと自分が見せたいような色に見せられない!ということが起こるのです。
そのため、色を提案するときは
どのような光で、
見せたい色の周りの環境はどういう状況で
誰が見ているのか?を常に意識することが大切なのです。
特に光は盲点になりがち!カラーサンプルでみて、色指定をした時と実際に色を作っている時の光がちがって、何度も色出しをやり直したという話は実際に良くある話なんです。そうすると…余計なコストがかかるわけですね…
そのため、色の勉強の一つにはこれらの内容についてを3級から1級にかけて段階的に勉強することになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 色の勉強は色に関わる様々な分野を幅広く学ぶので新しい発見も多い内容です。
ぜひ皆さんもトライしてみてください!
深く知れば知るほど、はまる内容が多いのが色の勉強です!