色を見た時、私たちは様々な印象や心理効果を受けます

例えば、赤いリンゴをみたらおいしそう、と思ったり

家のを見たら安心感や癒しのイメージを感じたり…

そんな色の心理効果には、大きく2つの種類があります。

1つめは、赤が好き、青が好きといったその人の個人的な嗜好に関わる主観的な心理効果。

2つめは多くの人に共通する客観的な心理効果です。

例えば、赤や橙は暖かく感じる暖色系、青は冷たく感じる寒色系といったものは多くの人が共通に感じる色の効果です。

炎や太陽を連想させる赤や橙、黄色は暖かく感じますね♪
海の色や水を連想させる青は冷たく感じますね♪

そして、こうした多くの人に共通する色の感情効果を「色の客観的心理効果」といいます。

今回はこの「多くの人に共通する」色の客観的な感情効果を理解するポイントは何かを説明します。

この内容がわかると自分が伝えたいことを色が伝えてくれるので、言葉を使わなくても、相手に共感を持ってもらいやすくなります。

こうした色の感情効果は商品のパッケージやポスターなど、見る人に商品の効果やイメージなどを伝えたいときに用いると効果的!

中身は同じようなものなのに、パッケージの色で売り上げが2倍、3倍と違くなることも…!

ということで

ここでは色の「客観的心理効果」を理解するポイントを見ていきます。

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色の感情効果は商品企画のパッケージなど、様々なところで応用されてますよ

1.色の客観的心理効果は色の三属性で理解する。

この客観的感情効果はいろいろな種類がありますが、この内容を理解する一番のポイントはそれぞれの心理効果は色の三属性に関わっていること

つまりなんとなく選ぶのではなくどの色の三属性がどの客観的心理効果に関わるか、というルールに基づいて選ぶと

使いたいイメージを色で簡単に表現できます!ということで色の三属性それぞれの属性に関わる一般的な色の心理効果を見ていきます。

1.主に色相に関わる心理効果

①暖色・寒色

②進出色・後退色

2.主に明度に関わる心理効果

①軽い色・重い色

②膨張色・収縮色

③柔らかい色・硬い色

3.主に彩度に関わる心理効果

①派手な色・地味な色

4.複数の属性が関わる心理効果

色相と彩度に関わるもの

①興奮色・鎮静色

2.色相に関わる色の心理効果

色相は色み、色あいでしたね。

その色相と関わる心理効果は暖色寒色進出色後退色です。

①暖色・寒色

暖色赤・橙・黄色系で、寒色青緑や青系

この色みであれば、どのような明るさや鮮やかさであっても暖色系なら暖かく

赤・橙・黄色ですが、暗くても明るくても鮮やかでも、暖かく感じますね♪

また寒色系の色ならどのような明るさや彩度でも冷たく感じます。

青系なら明るくても鮮やかでも冷たく感じます♪
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暖色と寒色の見た目の温度差はなんと3度もあるとか…。暖房や冷房の設定温度などを考えると大きなことですよね。そのため、インテリアカラーをこうした色の心理効果を使うことがとても大切になります。/char]

夏に寒色系のカーテンをつけると、実際の 温度より3度低く感じるのでエアコンの設定温度を下げすぎないで済みますね♪

冬場には暖色系のカーテンをつけると、実際の温度より3度暖かく感じるので、暖かく、快適になりますね♪

 

なお、暖色寒色に入らない、黄緑・緑系紫・赤紫系中性色(ちゅうせいしょく)と言います。

これは暖かい寒いという感じ方が人によってあいまいな色の意味です。

そのため、インテリアでも、季節を問わずに使いやすい色として使われることが多いです。

中性色のインテリアは、季節による色からの寒暖差を受けづらい色です♪

 

家具やインテリアを販売しているニトリさんはインテリアのカラーコーディネートに力をいれていますので、お店に行けるようになったらのぞいてみると自分のインテリアカラーの参考になると思いますよ。

 

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また、暖色寒色は商品のパッケージでもよく使われますね!

風邪の初期症状などで体を温めたいときに飲む葛根湯は暖色が多いですね♪

熱を持った痛みを和らげるために   冷やしたいときなどに飲む鎮痛剤は寒色系が多いですね♪

 

②進出色・後退色

出っ張って進出して見える色は暖色系、逆に引っ込んで後退して見える色は寒色系になります。

左の寒色系は中に行くほど奥に引っ込んで見えて、右の暖色系は出っ張って見えますね♪

これを応用したのが、メイクです。

特にチークカラーは暖色系ですね。これは、血色がよく見える効果もありますが、頬骨が高く、顔を立体的に見せる効果があります。

3.明度に関わる色の心理効果

明度は明るさ暗さの度合いでした。

明度に関わる心理効果は重量感、膨張・収縮感、硬軟感があります。

① 重量感・重い色…明度が低い色/軽い色…明度が高い色

暗い色は重く見え明るい色は軽見えます。

同じ大きさ、デザインのかばんの場合、  黒いかばんと白いかばんでは、黒のほうが 白より約2倍近く重く感じます。

② 膨張・収縮感 膨張する色…高明度/収縮する色…低明度

明るい色は膨張して見え、暗い色は収縮して見えます。

囲碁では白のほうが膨張して見えるので、黒の碁石と同じ大きさだと、碁盤で白のほうが優位に見えるため、  白は黒より小さく作られています♪

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収縮色の黒の服はしまって痩せて見えて、 膨張色の白は太って見える、というのは定番の話!でも黒は重い色でもあるので、全身で黒を着ると人によっては重たい感じになることも!鏡でよく確認して、全体のバランスをとることが大切です!

③ 硬軟感 硬い色…低明度/軟らかい色…高明度

暗い色は硬く見え、明るい色はやわらかい感じがします。

暗い色のタオルにはふんわりした イメージはないですね♪

 

明るいタオルはふんわりした    やわらかい感じがしますね♪

4.彩度に関わる色の心理効果

彩度は色みの鮮やかさでしたね。彩度に関わる心理効果は派手な色・地味な色があります。

① 派手な色・地味な色 

派手な色…彩度が高い色/地味な色…彩度が低い色

高彩度の鮮やかな色は派手に見え低彩度の穏やかな色は地味えます。

青でも鮮やかな色は派手な感じがします♪

 

彩度が低いベージュは地味で控えめな感じがします♪

よく、赤だから派手青だから地味と思う人もいますが、もし、街中を、上の写真の女性のように、「鮮やかな青」の制服と「穏やかなベージュ」の制服で歩いたとしたら、どちらの制服のほうが目立つでしょうか?

そう、青でも鮮やかではっきりした色は目立ちますよね♪

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赤でも低彩度の赤は地味な感じがしますよね!

5.2つの要素が関わる色の感情効果

これまでは、色の三属性のどれか一つが心理効果と関わっていましたが、こんどは二つの属性を両方兼ね備えた色の心理効果です。

① 興奮色・沈静色 

興奮色…暖色系かつ高彩度な色/沈静色…寒色系かつ彩度が低い色

高彩度の鮮やかな暖色系の色は興奮感を与えます。

低彩度の穏やかな寒色系の色は沈静的な感じがします

セールと書かれた赤い文字を見ると戦闘モードに入る人も多いのでは?
ヒーリングブルーという言葉もある通り、 彩度の低い青をインテリアに使うと、気持ちが落ち着きますね!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?これまで見てきた通り、色の心理的効果はそれぞれの効果と関わる色の三属性との関係を整理出来ておくことがポイントです。

色にはこのように、人に様々な感情効果を与えますが、多くの人と共通したイメージの色の心理効果を使うと言葉で伝えなくても色で共感してもらえるので便利なコミュニ―ケーションツールとして色を使うことができます。

ぜひ仕事や生活の中で役立ててみてくださいね♪

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私たちは、普段から気が付かずに色の影響を受けているんですね!