色の勉強って何をするの?と思う人も多いと思います。

色の勉強といえば色の組み合わせ方を勉強する」というのは一般的にイメージしやすいですよね。

そして、実は色の組み合わせに悩む人って案外多いのですよね!

実際、最近本屋さんに行くと、配色ブックの種類が多くてびっくりします。つまりそれくらい、配色本の配色例を参考にしている人が多いのかと思います。

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*配色に困ったときの助っ人になってくれる本ですよ!
実際、生徒さんから「私は色のセンスがないから」といって心配の声が上がることも…!

たしかに、センスや感性は、その人ならではのこともありますが、逆に色彩の勉強をするとだれが見ても、美しいと思える配色のルール」を勉強するので、そのルールがわかると逆に感性が磨かれるという意味でも色の勉強はメリットがあります。

ただ、人によっては、「個性がなくなるのでは」と心配する人もいると思いますが安心してください

色はたくさんあるので(750万色以上!)そのルールに当てはめても他の人と同じ組み合わせになる、ということはあまりなくその人の個性はしっかり出せるもの!

(講座の中でも、受講生が10人いたら10通りの配色ができるものです!)

また、「天才」といわれる画家などの作風を見ると、やはり、色彩調和を考える仕事なので理論としてわざわざ勉強しなくても感覚としてこの配色のルールを無意識に使っている、ということが多く、どのような経緯(勉強か体験としての感覚か)で知ったかは別として、の配色のルールが色の組み合わせる基本になっていることは間違いないのです。

ゴッホは反対色をうまく使った画家といわれています♪

むしろ色の勉強をしていないと、他の色の組み合わせ方がわからなくいつも自分が好きな、同じ色の組み合わせばかりでマンネリになってしまう、ということになりがち。

配色のルールを知ることで、今まで使ったことがない色でも自信をもって色を使いこなせるようになれます!!

ということで、ここでは色の組み合わせ、配色のルールについて説明していきます!

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むしろ色を使える自由度が増して、色選びが楽しくなりますよ!

1.配色って何?

配色とは、効果や目的を考えて2色以上の色を組み合わせることです。

そのため、2色でも同じ色同士を組み合わせた場合は配色とは言いません。そして、配色を考えるときに一番大切なポイントは「調和」の取れた配色を意識すること。

そして、調和とは、「統一」と「変化」のバランスになります。

「統一」と「変化」の要素をそれぞれの天秤にかけてちょうど釣り合いが取れている状況が調和している、と考えます♪

 

そう、配色は統一だけでは単調になってしまい、また変化だけでは刺激が強すぎる場合も!

この二つの要素がバランスよく組み合わせられていると調和のとれた状態を作りやすくなります!

よく日本の自然が美しい、といわれますよね自然はこの「統一と変化」のバランスが見事に取られているから!

どんなに美しい景色でも同じ景色ばかりだと飽きてしまいます。四季があって季節の色どりが少しづつ変化するからこ

日本の自然の景色は美しいのです。

2.配色における「統一」と「変化」とは

配色における統一とは色の要素が似たものでまとめること。

色相、明度、彩度が同じ、もしくは近い関係でまとめたものになります。

色相が橙、黄色系でまた明度も彩度も近いデザインですね♪

 

そして配色における変化とは、逆に、色の要素が全く異なるものでまとめること。色相、明度、彩度において、違う要素であればあるほど

変化の要素が強くなります。

色相が変化の要素のデザインです♪

 

色相・明度・彩度が変化の要素のデザイン です♪

これらのルールを軸に配色を考えることがポイントです。

3.色相で考える「統一」と「変化」

色相をメインに配色を考えるときは色相環を使って、位置関係を確認するとわかりやすいです。

色相環で位置関係を確認するとよいですね♪

 

※公益社団法人色彩検定のテキストでは、PCCS色相環の色相番号の番号差で配色を考えます。色相番号については公式テキストで確認しましょう!

色彩検定公式テキスト3級編 文部科学省後援

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配色の基本を覚えるとき、まずは2色で関係性を確認しましょう。

色相統一

まずは、赤に対しての配色を考えるときお隣のオレンジや赤紫は同じ要素の色になるので「統一」=似た色の組み合わせと考えます。

オレンジは赤と黄色を混ぜた色なので、統一の要素が高いですね♪

 

色相変化

赤から離れれば離れるほど変化になります。

赤に対して緑は要素として同じものがないので変化の配色です♪

 

ちなみに、赤に対して黄色や紫は中途半端な位置なので、中差配色といわれる配色で、かつて欧米ではあまり好まれないとされていました。

変化になると、赤に対して、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫の位置関係の色が変化になりますが、特に赤に対して真逆の位置の青緑は

「補色」といわれる色で最も変化の大きい配色となり、配色としてはとても目立つ配色になります。

赤いバラの花は補色の緑とよく映えて美しいですね♪

 

4.明度・彩度で考える「統一」と「変化」

明度と彩度をまとめたものとして公益社団法人色彩検定のテキストではトーンというものを使っています。

トーンは色の調子を意味するもので、イメージがわかりやすいものです。

横並びの色が同じトーンになります♪

※公益社団法人色彩検定のテキストでは、PCCSトーン別色相環の区分図が乗っています。トーンの位置関係については公式テキストで確認しましょう!

同じ領域の明度と彩度をまとめたトーンを使うと

イメージのバリエーションが楽しめます。

トーン統一

同じトーンであれば色相は異なってもイメージが共通するのでとても便利です。

色相は違いますが明るいトーン同士なのでさわやかなイメージですね♪
先ほどと同じ青と赤紫ですがトーンが違うと印象が全く違いますね♪

トーン変化

トーンの区分図で離れているほどイメージの変化が強調されます。

※トーンの区分図は公式テキストで参照しましょう。

なお、トーンについては色のイメージで反対になる要素で考えてもわかりやすいです。

同じ青ですが、明るい青と暗い青なのでメリハリがありますね♪
同じ色相の明暗差の代表となるベージュと茶色は、洋服の色としても定番ですね♪
薄い色と濃い色の対照的なトーンの色の  組み合わせです♪

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

最初はルールに当てはめて色を考えるのが面倒!と思ってしまいますが、配色の練習をすることで

色相の位置やトーンの位置が覚えられるようになります。

配色の基本は組み合わせた色が「統一」か「変化」かを見極めること!

それにより、その配色の使い方の方向性がわかり目的や用途に合わせた使い方をマスターできるようになります。

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自分で配色カードを使ってたくさん練習してみてくださいね♪