色彩検定AFT1級を勉強すると、色に関わる様々な分野を多岐にわたって勉強します。

特に色彩体系は必ず出題される内容

3級ではPCCS、2級ではマンセル表色系と勉強しますが、

3級ではPCCSを使って色を数字や記号で表すことで

感覚的な色を言葉で表現できるようにしておけることが

色を仕事にする第一歩なんです。

そして、2級のマンセル表色系はJIS(日本産業規格)で規格化されているように

産業界や工業界では当たり前に色の指示などで使われているので

やっぱりとても大切なものになります。

ただ、マンセル表色系はアメリカや日本で主に使われていますが

ヨーロッパではマンセルではなくNCSを使っていることも多く

NCSの表示で色が読めないと困る、ということがあって

1級でNCSを勉強します。

NCSはよくオストワルト表色系に似ているといわれ

実際、色相はへリングの反対色を使い、

黒、白や純色への類似度で色を表すという

考え方はとても似ているのですが

決定的に違うのは

オストワルトは白、黒、純色を回転円盤に乗せて

回転して混色した結果こんな色ができた

というのがオストワルトなんですが

NCSは逆で、

例えば上の図の例でみると最初にオレンジの色があって

この色はどの色がそれぞれ何パーセントずつ

入っているように見えるか?

という考え方なんです。

つまり先に色があって

その色を見た時、黒や白、

またその色みの構成要素となる心理四原色のどの色が

人の感覚として、どれくらい入っていそうかを数値化して表示しているので

ある意味、単独での色のイメージが一番しやすい体系ではないかと

私個人では思っています。

例えば

このカラーカクテルの色を見た時

一番左はオレンジに黒が混ざった感じがしていますよね。

その黒がどのくらい入っているかを数字で表す、

また右から2番目は緑に白が入っていそうな感じがしますが

どれくらい白が入っているかを数字で表している

そんな表色系がNCSになります。

ということでNCSをより理解できるように

解説動画を作りました。。

よかったら参考にしてみてください。

いかがでしたでしょうか?

NCSはポイントがわかってしまうと

むしろ主要6色がどの程度入っているかを

そのまま数字に表しているので、

多分考え方としては一番シンプルでわかりやすいかなぁと

私個人としては思っています。

皆さんはどのように感じたでしょうか。

ぜひこの動画をみて、理解の仕方を確認していただき

試験に向けて頑張ってくださいね。